2012年11月 4日 (日)

スポーツと視力

先週末の学会で

スポーツと視力に関するセミナーを聞きました。

ふつう一般の眼科領域でスポーツと視力に関して検討されることは、あまりないそうです。

視力は競技能力に影響します。サッカー日本代表の選手も、オリンピック代表選手も大半は裸眼視力1.0以上だそうです

 ただ種目によってうける影響の度合いは違い、野球、サッカー、テニスなどの種目では視力がよいほど競技能力が向上します。格闘技、水泳やアーチェリーなどはあまり視力の影響はうけないようです。

でも、視力いいから必ずトップになれるわけではなく、反面視力が悪くても活躍している選手もいます。トップアスリートになるには視力+アルファーの素質が備わっている必要があるのでしょう。

 

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2011年9月18日 (日)

眼付属器におけるIgG4関連病変

週末は、母校眼科で眼科セミナーがありました。

母校准教授には、眼付属器におけるIgG4関連病変に関する講演をいただきました。

涙腺唾液腺が腫脹するMikulicz病にては血清学的にIgG4が高値を示すという特徴を示し、他臓器のIgG4関連疾患含め、その病態解明に注目されているそうです。

IgG4関連Mikulicz病の診断には、MRI検査や血液検査が必要で、当院施設のみで確定診断できる疾患ではありません。しかし、常日頃鑑別疾患として想定しておく必要があります。。

瞼の腫れ(腫脹)を主訴として来院される方は多くおられます。瞼の炎症(霰粒腫や麦粒腫)、甲状腺疾患、心疾患を鑑別すべきですが、Mikulicz病による涙腺腫脹も瞼が腫れることから、当然鑑別疾患にあげるべきこと、大変勉強になりました。

これに関して札幌医大内科HP

ミクリッツ病と全身性IgG4関連疾患(SIPS)

http://web.sapmed.ac.jp/im1/SubPage/04_Kenkyu/Kaisetsu03.html

が詳しく記されています。

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2010年2月 8日 (月)

大阪眼科集談会~そして35周年祝宴へ

節分を過ぎた、土曜日の午後。大阪眼科集談会へいきました。

会場は西梅田(毎日新聞オーバルホール)。拙者のクリニックからは電車1本でいけるアクセスの良さから、ほぼ毎回参加しています。仕事の関係上、途中からの参加となりました。

プログラム 以上略

7.糖尿病と眼圧(関西医大)

糖尿病を有する方は、正常人よりも眼圧が高くなるという報告。眼圧上昇は著名ではないが、統計学的な有意差はでておりました。血糖値との相関関係も認めました。

8.血圧と眼圧との間に相関がみられた血管新生緑内障の1例(大阪医大 奥野先生)

網膜動脈閉塞症から血管新生緑内障を発症した眼において、血圧と眼圧との変動を調べてみると相関がみられたそうです。心疾患もあり血圧の変動も大きい、緑内障を合併しているという特殊な状況において全身の血圧(血流)が眼の眼圧に与える影響は多きい事を示す報告でした。

9.ミニレクチャー 神経学的瞳孔異常の見方 (大阪医大 菅澤先生)

瞳孔不同(瞳孔の大きさ左右の違い)、瞳孔の対光反応や近見反応(対光反応近見反応解離)、相対的瞳孔入力障害(RAPD)から種々の疾患がわかるということ。瞳孔所見を読み取ることが、いかに大切を再認識いたしました。

その後、所属医師会の35周年の祝宴へと向かいました。(報告後日)

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2007年3月25日 (日)

意外に怖いめまいの原因

22日木曜日、午後から大阪府医師会主催の学術講演会に行きました。テーマは「めまいの診断と治療の最近の最近の進歩」と題して、徳島大学耳鼻科の武田先生の講演でした。めまいという病気は、内科や耳鼻科で治療することが多いのですが、目が回るという訴え(眼振などという症状)から眼科を訪れることもたびたびです。

めまいの原因で一般的なのはメニエール、良性発作性頭位めまいである。これは末梢性めまいとよばれるもので、めまいの過半数を占めています。

また、脳血管障害や腫瘍などが原因でおこるめまい(中枢性めまい)もあります。なかでも脳幹小脳梗塞は特に注意が必要です。なぜなら程度が軽いと小脳症状・脳神経症状に乏しく、発病早期ではMRIでも所見に乏しいからです。このような場合のめまいは「所見のないめまい」として、そのまま見過ごされてしまう可能性があります。

講演で武田先生は所見のないめまいは確定診断がついていないだけで、経過観察して異常所見の検出につとめることの大切さを強調しておられました。

めまいは単なるストレスが原因ですよと片付けないで、じっくり経過観察することが大切なようです。

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